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地盤とは

住宅の購入・建築の際に、最も大切でありながら意外と見過ごされているのが「地盤」です。
地盤とは、建築物を支える地面(土地)のことですが、この地盤には「良い地盤」と「悪い地盤」とがあることはご存じでしょうか。

現在、国内で発生している建築物の事故原因のうち、実に6割が地盤によるものであると言われています。例えば、以前は池や沼、田んぼや谷だったところを埋め立てた土地は、水分を含みやすく、建物が傾きやすいとされています。
新築当初は問題が無くても、長い年月を経る間に、徐々に軟弱な地盤が建築物を支えきれなくなり、一方向に傾く「不同沈下」は、地盤が引き起こす事故の代表的なものです。

しかしながら、実際に土地を購入する段階では、地盤の善し悪しは軽視される傾向にあり、その土地の坪数や金額、日当たりや周辺環境、駅からの距離などの目に見えるものによってのみ決定されることが多いのが現状です。

当協会では、こうした現状を踏まえて、地盤による建築物の災害を未然に防ぎ、より安心して暮らせる社会の実現のために、地盤に関する正しい知識の普及と、地盤災害を未然に防ぐための技術の研究を行っています。

シビック地盤コンシェルジュ®認定研修制度

大地震や土砂災害など、近年頻発する災害に皆様はどう備えますか?

シビック地盤コンシェルジュ®とは、自然災害、住まいを守る地盤の知識、いのちを守る災害コミュニティーなどについて、地盤と災害に関する基礎知識を学びます。実際に住まいを新築・改築される時、また今お住いのマンションなど、災害にとっての弱点は何かをしっかり見極める力や、災害の時どうすべきかなどを一緒に考えていきます。

シビック地盤コンシェルジュ®認定研修については、ただいま準備中です。

地域の「あんぜんステーション」で親子で楽しむ防災ワークショップを企画しています

今後防災についてのさまざまな講習会を地域の「地盤コンシェルジュ®」認定者のいるお近くの工務店や不動産屋さんなどで開催していく予定です。

『ママと子どもの地盤と住まい教室』や『みんなの災害食キッチンスタジアム』、『パパと子どもの地盤と住まいミニキャンフ』゚など、役立つ講習会を親子で楽しく体験してみませんか?

イベント・体験教室について詳しくはこちらからどうぞ。

地盤災害とは

地盤による災害は、主に以下の4つと言われています。

地盤沈下 粘土層などの軟弱地盤で、地盤が沈む現象
液状化災害 地震の振動により、砂地盤が液状になる現象
土砂災害 氾濫した河川の⼟砂や、⽕⼭からの噴出物が移動する現象
地すべり・斜面崩壊 傾斜地で、地震や降⾬により地盤が移動する現象

地盤災害対策

1.購入前の情報収集

地盤災害に遭わないためには、まずは「軟弱な地盤」の土地を購入しないことが最善です。
しかしながら、全ての不動産会社や建築会社(工務店・ハウスメーカー)が、地盤に対する正しい知識を持っている訳ではありません。
そこで、個人の方でも調べることが可能な方法を、ご紹介します。

ロケーション 土砂災害や河川の氾濫による災害は、近隣よりも低いところで発生します。まずは、その土地に行き、近隣との高低差を確認しましょう。
古地図 購入を検討している土地が、以前はどのようなところだったのかを調べるには、古い地図や航空写真から知ることが出来ます。地域の図書館や役所で調べることもできます。
地名 地名はその土地や地域の形状・くせから名付けられることが多いため、「水」に関係した地名や、「谷」に関係した地名には注意が必要です。
但し、地名は時代と共に変わることもあるため、そのまま鵜呑みにすることはできません。
ご近所・知り合い その土地の昔の姿を知る人に聞くのが一番確実です。
ご近所やお知り合いに聞いてみましょう。
地盤コンシェルジュ® 上記4つの方法で調べることが難しい場合には、当協会の認定を受けた「地盤コンシェルジュ®」に聞くのが一番です。

2.地盤調査

土地の購入後、建築を始める前には、必ず「地盤調査」を行います。
2000年に施行された「住宅の品質確保に関する法律」により、地盤は基礎の一部と見なすことが定義されたため、たとえ建物に欠陥が無くても、建築後10年以内に地盤が原因による事故が発生した場合には、施工した建築会社が責任を負うことが義務づけられています。そのため、現在ではほぼ全ての新築工事の際には、「地盤調査」が行われます。

地盤調査の方法で最も一般的なのは、「スウェーデン式サウンディング試験」という方法です。
これは、建物が建築される四隅と中心の5つのポイントに金属性のロッドを貫入し、その抵抗や固い地盤(支持層)に到達するまでの深さから、地盤の強度を測る方法です。

スウェーデン式サウンディング 試験で用いられるロッド

3.地盤改良工事

地盤調査により、地盤が軟弱だと診断された場合には、地盤改良工事を行います。
地盤改良工事は、地盤に関する調査や研究、技術の進歩により、現在多くの方法が開発されています。
ここでは、代表的な3つの工法をご紹介します。

表層改良工事

敷地内の土を掘り起こし、セメント系固化材を混ぜて強固な土質にします。敷地内地盤の固さ(地耐力)にばらつきがある場合に多く用いられる工法です。

表層改良工事の説明

小口径鋼管杭工法

家の基礎通りに沿って、鋼管製の杭を埋め込む工法です。

小口径鋼管杭工法の説明

柱状改良工法

家の基礎通りに沿って、地面を円筒状に掘削し、そこにセメント系固化材を注入撹拌し、地中に柱をつくっていきます。

柱状改良工法の説明


4.地盤保証制度の利用

前項の地盤改良工事を施しても、事故の可能性がゼロになる訳ではありません。

改良工事を施しても、改良工事が必要無いと判定されても、1000件に1件の確率で事故は起こるとされています。

そこで、地盤保証制度を利用するという方法があります。
地盤保証制度とは、地盤に関する保険の一種で、万が一地盤災害が発生した場合でも、一定の保証額を受け取れる制度です。

地盤の保証を行っている会社は国内に複数社ありますが、保証内容によっては、地盤沈下(不同沈下)が含まれていない場合や、液状化対策に対応していない場合もありますので、保証内容をよく確認した上で契約することが大切です。
契約内容や保証内容がわからない場合には、地盤コンシェルジュ®に尋ねてみましょう。